考えすぎるひとの日記

基本ゆるやか時々激しく過ごすぞ

⑩もらったカイロ

夕方、帰宅すると玄関前に食材宅配サービスの箱が置いてあった。これは私が定期的に頼んでいるものである。いつも通り家の中へ運ぼうとした時、箱の上に使い捨てカイロがメッセージカードあることに気づいた。カードには定期的な注文への感謝の言葉が書いてあり、なんだかほのぼのした気持ちになった。顔は少しにやけていたと思う。

以前の私では今の反応はなかっただろう。おそらく顔色一つ変えず、しかし心の中はそれを置いていった意図について激しく勝手に考察している。無償でもらう物は集客目的だけのものであり、提供者は罠にかかる獲物を待っているハンターなんだと。はい、事実そうなのだが、それの何が問題なのであろうと今の私は思う。こういうものは事実だけ受け入れていればいいのだ。この場合の事実は「寒い季節にぴったりのカイロを手にいれ、なんと感謝の言葉までいただいた。」だ、いいことだらけである。そんなにことにまでいつも考えていては疲れる一方で楽しくない気がするのだ。

ときには事実だけみて、内容の評価を先送りにするのも楽しく過ごす一手かもしれない。