53 レールから外れた時はレールから外れた人生が始まる
集団に馴染めない自覚はあった。
きっかけは小学生のときにあった同級生との不和である。よくあるやつだ。
ただこの不和は幼い頃の私には少し刺激が強すぎたようで
以後、人との距離の取り方に支障をきたしてしまった。
人間関係による失敗を極度に恐れ、人と何を話したら良いかわからなくなり、
集団に属せばいつも苦痛を感じ、疲労するようになった。
だから、会社員として働くことが決まったとき、嫌な予感はしていた。
「早く他の選択肢を探さなければ。」
しかし、大学生の私には見つけられず、見つけたとしても切り替える勇気は無かった。
今現在、私は今の会社に恐らく戻れないであろうことを悟っている。
切り替える勇気の無かったレールは自動で切り替えられたのだ。
だがそのおかげで自分が生きやすい人生を探すきっかけを貰った。
その事実に感謝し今後の人生を謳歌しようと思う。 以上