60 黒歴史フラッシュバック対処法
元来、恥を強く感じる性格である。
それゆれ過去の記憶に対しても羞恥心を感じることが多く、
今まで多くの他愛もない日々の記憶を黒歴史へと変化させてきた。
私は、ぼうっとするのが好きなのだが
そのような時に限ってこの苦い記憶たちはふと姿を現す。
突然の強襲の破壊力は中々なもので思わず、「おぉ!?」っと声が出てしまう程だ。
せっかくの優雅なひとときが台無しである。本当に困ったものだ。
しかし私とてやられっぱなしではない。
幾度もの闘いによってこの強襲に対応することができてきたのだ。
黒歴史の破壊力は確かに強い、がそれを感じることができるのは今の私の価値観が当時のものよりも洗礼され、アップデートされた結果なのだ。これは喜ぶべきことである。
だから私は黒歴史を受容することにした。ふいに出てくることも悪いとは思わない。なんなら恥を感じることを誇りに思ってやろう。
ああ、またひとつ強くなってしまった。