考えすぎるひとの日記

基本ゆるやか時々激しく過ごすぞ

76 無職日記(無印) たこ焼き人の慣習

おいっす、おら無職。

 

私は無職ではあるが少なからず友人がおり、彼らの仕事終わりや休日にドライブすることがよくある。車内では長年の付き合いもあり適当に雑談したり、黙って音楽を聞き入ったりと居心地はそこそこ良い。先日のお盆では帰省したメンバーも加わり5人でぷち旅行なんかもした。しかし、そんな穏やかな時間の中にも頭を悩ませる時間は存在する。目的地に向かう車内で誰かが開口した。

「(私の名前)、なんかおもろい話して。」

悪魔の言葉である、加えて名指しだ。

言うのが遅れたが私は生まれも育ちも大阪のたこ焼き人である。そしてこの時のメンバーも全員たこ焼き人だ。日本では各地に多種多様な文化、習慣があるように我らたこ焼き人にも会話のルール?がある。それは何か話題を求められた時はオチがないといけないのだ。オチのある会話、これがまた難しい。リーマン時代であれば上司とのコミュニケーションの為に話のストックは作ってあったが、今や無職。当然そんなモノは無かった。

「・・・」

皆無言であるため車のエンジン音がよく聞こえる。話題はまだ見つからない。ラックに手を伸ばしペットボトルのお茶を取り、ゆっくり喉を潤す。話題はまだ見つからない。時間伸ばしも限界に達し、白けてしまうが私は敗北宣言を口にしようとした。

「あそこの車スピード違反ちゃうか。」

運転手が左前を指さす。そこには道路脇に停車している自動車とパトカーがあった。ありがたいことに皆の注目が私から車に向き話題が変わる。今が好機と私もその話に便乗し事なきを得た。めでたしめでたし。 完

 

 

オチが弱すぎぃぃぃぃい。しかし、無職日記(無印)の三日坊主は回避した。

しかしながら、あまりにもオチが弱い為、私はたこ焼き人初等部からやり直します。

では