㉜冷え性の特権
今週のお題「あったか~い」
私の手はいつも冷たい。いわゆる冷え性と呼ばれる体質である。
その冷たさは折り紙付きで年がら年中キンキンを維持しており、運動しようが趣味のピアノを弾こうが一向に温かくはならない。
私の手にかかれば非接触型の体温計は意味のない数値をたたき出し、人が私の手に触れようものならその人は必ずこう叫ぶ。「冷タッッァ!!」と、私はドライアイスか。
このような武勇伝はまだまだあり、全て書き出すのは不可能だろう。
子供の頃はこの手の冷たさが恨めしかったし温かい手を持つ人が羨ましく思っていた。だが今はもう少し違う考えを持っている。
改めて書く、私の手は冷たい。
だが冷たいということは暖かさを感じ取りやすいとも解釈できる。
私の手にかかれば私以外の手はだいたい温かいし、冬場に自動販売機のコーンスープを一番幸せな気持ちで飲むことができる自信がある。私自身が冷たくても他の全てがあったか~いのだ。こう考えれば冷え性も案外悪くはないと思った。
ただ冷え性の対策は怠らない方が良いだろう。もうすぐ冬である。